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ホーム > 季刊せいてん > 季刊せいてん No.127

詳細情報

季刊せいてん No.127

季刊せいてん No.127(在庫あり)

2019夏の号

よみ
きかんせいてん127
著者
浄土真宗本願寺派総合研究所
判型
B5判
頁数
66ページ
定価
¥700(本体¥649+税)
商品番号
9477
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商品説明

●特集 「ふりかえる 平成の議論・新説・新発見」
  「親鸞聖人と恵信尼さまの出会いは……
     ―結婚に関する新たな定説」編集室
  「親鸞聖人のお聖教のご文が消えた?
     ―『弥陀如来名号徳』の全体像を求めて」塚本一真
  「親鸞聖人は〈現世での往生〉〈この世での往生成仏〉を説いたのか
     ―平成元年刊『岩波仏教辞典』の記述をめぐる論争」編集室
  「まだまだあります 分野別 平成の新説・新発見」編集室

平成が終わり令和に入って一ヶ月が過ぎました。仏法に照らして考えれば、改元を境にして急に何かが変わるわけではなく、むしろ改元があってもなくても、すべてのことは常に変化し続けています。ですが、節目で区切るのが私たちにとって分かりやすいのも確か。実は平成の間には、浄土真宗を学ぶ上で大切な発見がたくさんありました。親鸞聖人と恵信尼さまの結婚の時期、『弥陀如来名号徳』の欠失箇所、『岩波仏教辞典』の記述に端を発した往生成仏についての論争、親鸞聖人の真蹟をはじめとする貴重な文献の数々など、内容盛りだくさんで平成をふりかえってみましょう。


●はじめの一歩1 真宗〈悪人〉伝 16 井上見淳
  「善信房親鸞(一)」

本誌の2015年秋号(No.112)からはじまり、5年にわたった本連載もこのシリーズでいよいよ最後になります。「最後はどなたを取り上げようか」。話し合いのなかで編集室が提案してきたのは驚くべき人物で、正直にいってかなり逡巡しました。しかしこの連載を貫いたテーマからよく考えてみると、この方ほど自己にひそむ罪悪性から目をそらさず、自分は常識の仏道では到底救われない悪人だと自覚した方は、他にいないかも知れません。それはまた同時に、その自己の実相(真実のすがた)を顕わにした阿弥陀如来のぬくもりを味わい続けたお姿でもありました。その方が歩んでいかれたその跡が、後に続く多くの人の、まさに救われていく道だったのです。そうです。最後のシリーズは、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人その方です。


●はじめの一歩2 幸せってなんだろう―悪人正機の倫理学― 10 藤丸智雄
  「〈いつの間にか〉の倫理-自由意志から仏教と浄土真宗について考える」

「そ、そんなつもりじゃなかったんだ!」。よくあるセリフですね。たいてい、だから自分は悪くないんだというように、責任を回避・軽減する意味で使われています。善悪と意志は深い関係にあります。法律でも、意図的な行為には重い罰が与えられますが、そうでなければ軽い罰となります。しかし、意志の有無はなかなか難解な問題です。実は、そこに仏教も深く関係しているのです。


●聖典セミナー 『唯信鈔文意』 6 安藤光慈
  「誰もえらび捨てない救い」

法然門下の兄弟子・聖覚法印の『唯信鈔』に引用された要文を親鸞聖人が解釈された『唯信鈔文意』。聖人の教えを知る上でとても重要なお聖教です。今回は、法照禅師の「彼仏因中立弘誓」から始まる八句のご文のうち、第二句~第六句の解釈を学びます。この中で親鸞聖人は、阿弥陀如来という仏様の救いのお心をはっきりとお示しくださっています。「これぞ浄土真宗」というべき、大変有り難い親鸞聖人のお示しを、安藤光慈先生(本願寺派司教)の解説でお届けします。


●せいてん誌上講演 「正信偈」 26 梯 實圓
  「法然聖人(3) 回心の内景」

法然聖人は長く険しい求道の末、ついに救いに出遇われます(回心)。その出遇いは、これまで歩んできた仏道からの根本的な転換を意味するものでした。今回は、この法然聖人の回心の内実を詳しく学びます。法然聖人、そして親鸞聖人の教えを理解するための大きなポイントとなるとても大事なところです。


●ほとけのいる景色―アジャンター石窟寺院 2 打本和音
  「千年の闇室」

実は、インドには多くの石窟寺院があります。現存するものでも、1200ほど。では、そのなかで、なぜアジャンター石窟は特別な存在として知られているのでしょう?――アジャンターに関心を持たれる方の最も多い答えは「たくさんの壁画が残されているから」。しかし、これほど多くの壁画が残されていることは、本来驚くべきことなのです。高温多湿のインドでは、壁画が後世まで伝わることはほぼありません。インドに数ある石窟群のなかでほとんど唯一、壁画がまとまって残っている石窟がアジャンター石窟なのです。様々なガイドブック等で「たくさんの壁画が残る」と簡単に書かれていますが、それがどんなに奇蹟的なことなのか、そもそも壁画の制作がどれほど大変なことなのか、少しだけ思いを馳せてみたいと思います。


●せいてん書道教室 3 角屋あづさ
  「横長・縦長に書く文字」

「毛筆、苦手だなー」という方に書き方のコツをお伝えする連載。角屋先生が漢字を書く時に基本に据えている、とっておきの方法を紹介しています。今回は、横長・縦長に書く文字のコツ。この方法で漢字を並べて書いてみると、バランスよく見えますよ!!


●法語随想 2 舟川智也
  「弥陀成仏のこのかたは いまに十劫をへたまへり
    法身の光輪きはもなく 世の盲冥をてらすなり」

「親の心子知らず」という言葉がありますが、歳を重ねるごとに本当にそうだなあと気づかされます。今回は、舟川先生がご両親の思いを感じられたお話。そのきっかけは、お盆参りの最中にご門徒さんからかけられた、思いがけない言葉でした。


●読者のページ せいてん質問箱 (終) 岡本健資
  「お釈迦さまが遺した最後のことばとは?」

仏教・浄土真宗の教えや仏事に関する読者の皆さまの身近な疑問にお答えするQ&Aコーナー。岡本先生には、仏教の教えやお釈迦さまの伝記に関する「知ってるつもり」な質問にお答えいただいています。お釈迦さまは80歳で亡くなられる直前に、長年近侍したお弟子のアーナンダに最後のことばを語りかけます。どんなことばを遺されたのでしょう?お釈迦さま最後の旅を記録した「パーリ涅槃経」というお経からご紹介いただきます。


●人ひとみな ナモアミダブツ in カリフォルニア 2 桑原浄信
  「クリスチャン・ブディズム?」

仏教のなかでも阿弥陀如来による全面的な救済を説く浄土真宗は、やはり救済の宗教であるキリスト教と似ている、と指摘されることがしばしばあります。実はアメリカでは、そのことが浄土真宗の伝道を難しくしている面があるというのです。アメリカの念仏者の方々はその問題とどのように向き合っているのでしょうか。


●お寺はいま 京都若手僧侶法話勉強会・こんぱす
  「老若男女に伝わる法話」

ユニークで工夫をこらした活動を行うお寺や団体を紹介する取材記事。寺院活動のヒントがつまっています。今回は、老若男女あらゆる人に伝わる法話を目指して、ユニークで多彩な研鑽と実践を行っている京都若手僧侶法話勉強会「こんぱす」を訪ねました。メンバーの皆さんは、いまの時代のご門徒さんや社会のニーズを把握し、さまざまなつながりを大切にしながら日々研鑽に励んでいます。「こんぱす」の活動を通して、いま求められている法話、そして僧侶・お寺のあり方が学べます。


●西の空 心に響くことば
  「つの」(榎本栄一)

心に響く言葉を美しい写真とともに味わう、ほっと一息つくことのできるコーナー。素朴な言葉で人生のまことをうたった「市井の仏教詩人」榎本栄一さんの詩をお届けしています。今回の詩は、軽快で、どこかユーモラスな「つの」。自分の姿って、ほんとうに見えにくいものですよね。