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綾ちゃんからメールが届いた!
大平 お久しぶりです。昨年9月にNHK教育テレビの対談でお会いして以来ですね。綾さんやご両親とまたお話できるのを楽しみにやってきました。
綾 悠ちゃんはずいぶん大きくなりましたね。またお会いできて嬉しいです。
大平 ご両親が綾さんのことについて書かれた『走り来れよ、吾娘よ』は、私に希望を与えてくれた本。出産直後、病院のベッドで繰り返し読んだのですよ。綾さんと3人で書かれた『ことば育ちは心育て│ダウン症児のことばを拓く』も読ませていただきました。
綾 雑誌で大平さんにダウン症のお子さんが生まれたことを知り、大平さんが書かれた『だから、あなたも生きぬいて』を図書館で借りて読み、凄い人なんだと……(笑)。
甦子 ダウン症に関するネットワークのことや綾のことなど、情報は入らないかも知れないからメールを差し上げたらと、綾に勧めたのがきっかけ。専門書はたくさん出版されているけれど、マイナーな情報も多いものですから。
昭雄 そう、読めば読むほど元気がなくなる(笑)。
大平 知識としては必要なことでも、合併症やハンディキャップのことばかり書いてあって気持ちが暗くなっていました。この本には、ご両親がどれだけの愛情をもって綾さんを育てられたのか書いてあって、目標が見えたことで気持ちがラクになりました。
あの頃、40℃の高熱が続き帝王切開の傷が開いてヨロヨロの状態。本を読んでいると叱られるので、懐中電灯で照らして読み返したのですよ。「これは足」「これは手」といいながら体をさすってあげよう、いろいろな歌を歌ってあげよう、と退院が待ち遠しくて。でも、せっかく綾さんがメールをくださったのに、1カ月ほど放ったらかしになってごめんなさいね。
綾 どこにメールしたらいいのかわからなくて、大平さんが所属しておられる法律事務所宛てに送ったのです。「私もダウン症です。98年に大学を卒業しました。何かお役に立てることがあるかも知れません」って。
大平 事務所にはものすごい数のメールが来て、私宛のものは郵便物と一緒に机の上にドサリと積んである。事務所でチェックしていると「あ、綾ちゃんからだ!」。お会いしたことはないけどすっかり友だちみたいに、主人にも「綾ちゃんからよ」と報告して(笑)。それ以来、メールのやりとりが続いたのよね。たまたまNHK教育テレビから出演依頼があったので、「綾ちゃんと一緒なら」と引き受けました。
綾 ぶっつけ本番で緊張しましたが、大平さんはとても落ち着いて、とてもきれいな方でした。
甦子 大阪に住む姪がテレビの大平さんを見て、印象が変わったと言っていました。ステキでやさしい方ねって。
大平 大阪の皆さんは「鬼の大平」と呼ばれていた助役時代のイメージが強いですからね(笑)。
甦子 綾が、家族3人はドキドキしてたけど大平さんはシャキシャキしてたねって。本当にその通りでしたよ。 |