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【掲載内容】
●特集 しなやかに つなげる仏事
「お仏壇を安置しよう」 編集室
伝統的なお仏壇~お仏壇は「小さなお寺」~
現代的なお仏壇~中心はご本尊~
私の部屋のご本尊
「本願寺派のお寺を探す方法 ―大阪の場合―」 取材協力・大阪教区教務所
「しなやかに考えるための 法要の由来」 編集室
「み教えに聞く しなやかな仏事」 編集室
「しなやかな仏事のためのBOOKS」 編集室
仏事、それは私たちの日常生活と仏法が交わる大切な機会。ですが、「自分の代まではなんとか続けられるけど……」そんな心配を抱えている方もおられるでしょう。続ける?もう無理?それとも……?浄土真宗本願寺派(西本願寺)の伝統的な形はもちろんのこと、時代や環境に配慮しながらも、仏事の大切な心を受け継いでいく方法を、ご一緒に考えてみましょう。
●はじめの一歩1 真宗〈悪人〉伝 4 井上見淳
「熊谷直実」
教団史上「悪者」とされてきた人物たちの人生を通して、ちょっと違う角度から真宗の歴史と教えを学ぶシリーズ。今回は、教団史上の悪者というと語弊があるかもしれません。
源氏の武士であった熊谷直実。僧侶としての名を蓮生といいます。親鸞聖人と同門であり、時に、はた迷惑なほど直情的なそのキャラクターは、むしろ多くの人に愛されてきました。しかしそこに至るまでには、罪を重ね、その恐怖に苛まれる、人生の深い闇があったのです。
●はじめの一歩2 「物語」で読み解く仏教 10 野呂 靖
「植物と成仏 その二」
説話集を通して学ぶ、新しい仏教入門。「植物は自ら意思をもち、修行し、成仏することが可能ではないか」。比叡山の僧侶たちはこの疑問を問うべく、荒れくるう日本海を渡り、天台宗のふるさと中国天台山にたどりつきました。はたして、彼らを待っていた答えとは?仏教で論じられてきた「草木成仏」の議論を通して、仏教と植物の関係を考える「植物と成仏」の完結編です。
●聖典セミナー 『歎異抄』6 矢田了章
「第五条」
『歎異抄』研究をライフワークとされている矢田了章先生による『歎異抄』講座。今回は、「親鸞は父母の孝養のためとて、一返にても念仏申したること、いまだ候はず(親鸞は亡き父母の追善供養のために念仏したことは、かつて一度もありません)」というお言葉からはじまる第五条を拝読します。親鸞聖人が父母のための念仏を否定されたのはなぜか。『歎異抄』の言葉に耳を澄ましてみましょう。
●せいてん誌上講演 「正信偈」14 梯 實圓
「曇鸞大師(1) 大乗仏教の極致」
故・梯實圓和上による「正信偈」の講演録。「大乗仏教」とは、私たちを迷いの世界から悟りの世界へ渡す大きな乗り物、という意味です。曇鸞大師は、龍樹菩薩の「易行品」をヒントに、天親菩薩の『浄土論』を解釈されました。そこで見出された大乗仏教の中の最高の教えとは。
●和讃で学ぶ浄土真宗 6 佐々木隆晃
「信心」
「和語の『教行信証』」と呼ばれる和讃を通して、8回で浄土真宗をまるごと学んでしまおうという、すこし欲張りな「浄土真宗入門」です。今回のテーマは、阿弥陀さまからたまわる、他力の「信心」です。
●ジョード・シンシュー・アイスブレイク 4 タカシ・ミヤジ
「みちみちてイグノランス」
アメリカ出身のミヤジ先生が、現地で実際に使われている浄土真宗の言葉をフレンドリーに紹介するコラム。「僕の自転車が無い!」。治安が良いはずの日本で衝撃的な事件に巻き込まれてしまったミヤジ先生。やり場のない怒りと悲しみを見つめる先に浮かび上がってきたのは、I was ignorant of my ignorance. という私の姿でした。それはいったい?
●聖典こぼれ話 4 堀 祐彰
「和顔軟語?」
日々、聖典の文字を見つめ続けている総合研究所の聖典編纂担当の面々が、聖典にまつわる興味深くユニークな情報を交代でご紹介していきます。今回は、「和顔軟語(わげんなんご)」という『仏説無量寿経』の言葉に注目します。「あれ?〈軟語〉は、〈愛語〉の間違いでは?」と思われた方、是非ご一読ください。
●法語随想 悲しみとともに 2吉村隆真
「ケイ蛄は春秋を識らず」といふがごとし
今号も、全国的に活躍されている布教使の吉村隆真先生のご法話をお送りします。「また会える世界」があるからこそ、本当の意味で自分自身の"いのち"に真摯に向き合う新たな歩みが始まる。
吉村先生のやさしいお話で味わわせていただきます。
●読者のページ せいてん質問箱 2 能美潤史
「親鸞聖人の漢文の〈読み替え〉は文法的に間違っているのでは?」
仏教・浄土真宗の教えや仏事に関する読者の皆さまの身近な疑問にお答えするQ&Aコーナー。担当は龍谷大学専任講師の能美先生です。親鸞聖人のお聖教には、他の人がしていないような形で漢文を読んでいる箇所がいくつかあります。いわゆる「読み替え」です。親鸞聖人はルール違反をしてまで、自説の正しさを主張しようとされたのでしょうか?いえ、決してそのようなことではなかったのです。日本で漢文がどう読まれていたかということを通じて、確かめてみましょう。
●人ひとみな あなたがいてくれるから 2 白鳥ちあき
「ジャムおばさんの歌」
瀬戸内海の周防大島で、僧侶、シンガーソングライター、手作りジャム専門店の副店長と、多方面で活躍されている白鳥ちあきさんのエッセイをお届けしています。今回のタイトルは、「ジャムおばさんの歌」。「ジャムおじさん」ならぬ、「ジャムおばさん」って、一体、誰のこと?
●お寺はいま 東日本大震災特別編
「心のケアと震災五年後の現状」
今号は、東日本大震災から五年が経過した被災地での、宗教者・地元ボランティアの傾聴活動や、被災者による復興活動をご紹介します。現地の現状を知っていただくとともに、私たち一人ひとりにできる支援を考えるきっかけになることを願っています。
●西の空 心に響くことば
「生死」(鈴木章子)
味わい深い言葉を美しい写真とともにお届けする、ほっと一息つくことのできるコーナー。お寺の掲示伝道にもお使いいただくことができます。現在は、『癌告知のあとで』の著者、故・鈴木章子さんのお言葉をご紹介しています。