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大乗平成20年6月号掲載 この人に聞く ■ひとすじの道■
最後までその人らしく
いのちをつなぐホスピスケア
医師 三州病院副院長・緩和ケアさくら病棟医長・横山晶子さん
不治の病を得たとき、どこで最後を過ごすかはとても大切な問題。選択肢のひとつとして注目されているのが緩和ケア病棟、いわゆるホスピスだ。痛みや苦痛を緩和するだけではなく、その人らしい人生を全うできるように、こころに寄り添うケアを実践する横山晶子さんに登場いただいた。
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●宮崎県で最初のホスピス
 宮崎県初のホスピスと聞いていたので、失礼ながらもっと規模の大きな病院を想像していたが違った。三州病院はベッド数57床(併設される緩和ケアさくら病棟は内17床)、どこの街にもあるような中堅病院である。
 こうした個人病院がホスピスをつくるのは、さぞ大変だったことだろう。
 「院長の夫が緩和ケア病棟をつくるといい出したときは、どうやってつくるの? と右も左もわからない状態でした。周囲にないのですから県の担当者の理解も最初は進まなくて」と横山さんは苦笑しながら振り返る。
 県との協議に1年半近くかかり、厳しい審査を経て、ようやく県の医事審議会・厚生大臣の承認・許可がおりると、
 「はい、あなたは緩和ケア病棟の医長ね、と夫にいわれて、『えーっ、私ですか?』とびっくり(笑)」
 さくら病棟の最上階。遠く高千穂峰をのぞむ、居心地の良いホールでお会いした横山さんは、とても親しみやすいお医者さん。ざっくばらんにホスピス開設のきっかけを話してくれる。
 ご存知の方も多いだろうが、ホスピスとはがん末期の患者などを対象につくられた施設で、1967年イギリスに誕生したのが始まり。積極的な延命治療は行わず、痛みや息苦しさなどの症状を和らげながら、患者と家族の精神面を支えていく。
 日本では1981年、聖隷三方原病院(静岡県)が初めて開設し、現在は全国に181の施設がある。医療機関に専門の病棟が付設されることが多く《緩和ケア病棟》と呼ばれている。最近は末期だけでなく、早い段階からの緩和ケアが行われるようになってきた。
 本願寺でも患者や家族を支える《ビハーラ活動》に長年取り組んでいるが、今年4月、念願のビハーラ総合施設「あそかビハーラクリニック」(京都府城陽市)が特別養護老人ホーム「ビハーラ本願寺」とともに誕生した。仏教と医療が手を携えるいのちのケアに期待が高まっている。

つづきはご購入いただいてお楽しみください。
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